2015年1月に来日したアーミンのフルインタビューを掲載!!
2015年1月4日に開催されたElectrox 2015に出演のため来日していたアーミンのフルインタビューです。
●問1
Trans Family Japan(以下、TFJ):日本の人々や文化に対してどんなイメージをお持ちですか。例えば観光等で見たり聞いたりした事などで。
Armin van Buuren(以下、A):日本の人達は他の人々に対してとても敬意を表すし、オープンで友好的だね。いつ日本に来ても歓迎されているって感じるよ。ディナー等に色々といつも招待をされたりするけど、僕のファンを含め日本の人はものすごく良い人ばかりだよ。Trance Family Japanについても知っていたよ。Facebook、InstagramやTwitterでメッセージを送ってくれているし、素晴らしいね!
初めて日本に来た時は2000年で、15年前なんだ。すごく前の事だよね。それ以来多分10回くらい来ているんじゃないかな?
TFJ:
以前に7回来日して12回の公演を行っていますね。
A:
それはすごい!東京のageHaで沢山プレイした事は覚えているし、大阪でもプレイしたね。初期の話だけど、velfarreでプレイした事もあった。大事な思い出だよ。
TFJ:
日本での公演をそんなに覚えてくれて感激です。
A:
もちろん覚えているよ!
※1 Arminは東京ageHaでは2005年から2009年にかけて4度プレイ。大阪Underlounge、東京velfarreでは共に2000年と2002年に2度ずつプレイしている。
※2 Trance Family Japan: 世界中に存在するトランスのコミュニティー。日本では2013年に開始された。
●問2
TFJ: 好きな日本の音楽や楽器はありますか?
A:
富田勲の大ファンだよ。
●問3
TFJ: 8回目の来日となりますが、DJをする以外に日本滞在中に何か楽しみにしている事はありますか?具体的に観光や食事等何かありますか。
A: 今回の滞在ではシンセサイザーの聖地であるFive Gにいわゆる巡礼にいってきたよ。そこにはヴィンテージ物の機材が揃っていて、ARPシンセや、KORGシンセとかあるんだ。僕が子供みたいに楽しそうにお店に行った様子はInstagramでチェックできるよ。シンセショップに行くのは本当に楽しいよ。それからうちの子供用に服を買いにショッピングにも行ったね。沢山買い物したし、楽しかったよ。
もちろん日本の食事も楽しみのひとつだね。アジア料理の大ファンだし、日本食やお寿司が好きで日本で寿司職人が作った寿司が特に大好きだよ。ヨーロッパのお寿司よりもかなり美味しいね。昨晩、avexに招待されて権八に行ってきたんだ。最高だったよ。
それから、日本の電車も好きだよ。静かだし、速いしさ。
あぁ、そういえば、何年か前に東京のディズニーランドに妻と一緒に行った事もあったなぁ。素晴らしかった!
正直、もっと長く滞在できたらなって思うよ。日本は文化に溢れ、行ってみたい博物館も沢山あるし、東京と大阪だけじゃなくてもっと日本を見てみたいな。沖縄や札幌といった日本の違う場所に行ってみるのは僕の夢だね。文化的体験をしてみたいよ。
やっぱり日本を見てまわる事は好きだね。
●問4
TFJ:
音楽以外に趣味はありますか?
A:
実は、テレビゲームをするのが好きなんだ。PlayStation®4をよくプレイするよ。"Destiny"という名前のゲームにハマってるんだ。
TFJ:
実際にプレイする時間はあるんですか?
A:
ないね。(全員笑い)
こっそりと1時間くらいプレイするんだ。
ピアノを弾く事も好きだね。ピアノは仕事と被っている部分もあるけど、クラシックなピアノが大好きなんだ。
それから走る事も好きだね。ツアー中、特に滞在している場所でかなり走っているよ。公園で走る為にランニングシューズは必ず持っていて、例えば今日はホテルの中のジムでジョギングしたし。だけど、普通は外に出て音楽と共に走って、街を探索するよ。外に出て運動をする事は僕の趣味だね。
そしてもちろん、3歳半の娘フェナと1歳半の息子レミーの二人の子供がいるので、彼らが僕の時間を取るね。これももちろん趣味と呼べるのかな。息子と電車のおもちゃで遊んだりするのは僕にとって重要な事だね。
●問5
TFJ:
世界中ツアーで回っていて、楽しい事、逆に辛い事を教えて下さい。
A: 一番楽しい事はファンに会う事だね。彼らがいるからツアーをする価値があると思う。基本的にこの過去15年間ノンストップでツアーを続けているよ。いつも飛行機の中だし、いつも世界のどこかの空港にいるね。
このツアーで一番嫌なのは時差ボケだね。今38歳で、以前よりも治りにくくなってきている。これは辛いね。時には本当に症状が重い時もあるんだ。オランダの自宅に帰宅しても夜に全く寝られない時もあるし、日中にとても疲れる時もある。時差ボケで凄くイライラしてしまう時もあるね。
●問6
TFJ: ワールドワイドツアーに出かける時の必須アイテムはなんですか?
A:
ノートパソコンだね。全てが入っているよ。プロデュースする音楽は全部入っているし、家族と連絡する為に使うSkypeも入っているし、セットを組むのもノートパソコンだね。ラジオショーの準備をするのや、e-mailをチェックするのにも使うし、ツアー中ノートパソコンは僕の親友だ。盗まないでね!
●問7
TFJ:
ジャンルに関係なくあなたが今一番好きな曲や歌は何ですか?
A: 好きな音楽は沢山あるよ。特に最近聞いているのはCarbon Based Lifeformsだね。彼らはスウェーデン出身のとても良いアンビエントのデュオさ。Pure Musicもとても良いバンドだよ。もちろん、Jean Michel Jarreも大のファンだね。僕はこういったシンセサイザーインストルメンタルが凄く好きなんだ。常にトランスに近い要素をもっているしさ。
Alex PatersonのThe Orbは多分僕が世界一のファンなんじゃないかな。The Orbのアルバムは全部持っているよ。その中のいくつかは僕の最もお気に入りのアルバムだね。
うーん、他には何があるかな。 Future Sound of LondonとかBiosphereとか。全部アンビエントものだね。
Ottも好きだよ。これはアンビエントダブだね。ちょっと変わった作風だけど、凄く好きだよ。それらの作品は僕にとっては凄く素晴らしいね。
Art of Noise、Kraftwerkとかもそうだし。今挙げて来たアーティストは全部お気に入りだって言えるね。
TFJ:
アンビエントがとても好きなんですね!時差ボケにはアンビエントが良く効きますね。
A:
間違いないね!
●問8
TFJ:
Armin ONLY Intenseの後、現在あなたは次のアーティストアルバムに向けて制作中ですが、その事について少し教えて下さい。
A:
本当に教えてあげたいところなんだけど、契約を結んでいる最中だから、コラボレーションについてはまだ何も言えないな。
でも、今年すぐに沢山のシングルを発表していくよ。Gaia名義でのトラックももっとリリースしていく予定だし、シングルに関しては全部準備万端だね。いくつかのシングルになる予定のスペシャルコラボレーションもできあがっているよ。
僕のラジオショーA State of Tranceの700回放送用のテーマソングは作ったばかりで、"Together"というタイトルなんだ。今日のelectroxのセットも"Together"でスタートしようかなって思っているから、electroxがとても楽しみだよ。"Together"は来週BeatportやiTunesで発売される予定だよ。そしてもちろん、"Armin Anthems"はとても重要なアルバムだね。
現在世界中をツアーしている事は僕にとって良い機会である気がするね。 2003年に初めてのソロアルバムをリリースして以来、2013年の"Intense"まで5枚のソロアルバムをキャリアの中でリリースできたよ。
2015年は新しいアルバムがリリースできたらなと思っている。制作はかなりはかどっているよ。
ロス、マイアミ、ニューヨークや他の国々のスタジオで色んな人と一緒に沢山の良い曲を作っているよ。新しくて興味深い曲達だから、みんなが好きになってくれるといいな。
※1 Gaia: トランス全盛期から活躍するRank 1のBenno De GoeijとArminによるユニット。”Tuvan”, “Aisha”, “J’ai Envie De Toi”, “Status Excessu D”や最新楽曲”Empire of Hearts”など、リリースする曲全てが大ヒットを記録している。
※2 A State of Trance (ASOT):2001年に開始されたArmin自身のラジオプログラム。世界各国100以上のFM局で放送され、ダンスミュージックのラジオ番組としては世界最大級。2014年には700回放送記念パーティーツアーが開催される。
※2 electrox 2015のArminのセットは実際に”Together”でスタートした。”Together”は1月9日にリリースされBeatportやiTunesで絶賛発売中。
●問9
日本では12/24に最新CDアルバム”Armin Anthems”がリリースされましたが、今回のコンセプトとして、ファン自身に収録されるべき楽曲を選んでもらったと聞いています。ファンの選ぶ楽曲と、自分自身で思い入れがある楽曲に相違などありましたか?
A:
そうだね。でもね、最初に言っておきたいのは、全てのトラックは僕のベイビーであってどれが僕のお気に入りと言うのは難しいよ。つまり、結局のところ全て僕の子供のようなものだからね。レミーとフェナを選べなんて僕に期待できないようなものだよ。僕はレミーもフェナも愛しているから、どちらがお気に入りなんてないからさ。
どの曲もキャリアの中で重要だと思うけど、いくつかの曲はキャリアの中でもかなり大事な位置づけにある。例えば"Communication"はイギリスのシーンでの活躍のきっかけになったし、"This Is What It Feels Like"はグラミー賞にノミネートされたり、"In and Out of Love"はYouTubeの中でもっとも視聴されたビデオの1つになったからね。なのでご存知の通り、キャリアの点ではこれらのトラックは重要になってくる。でも、そういったトラックを1つの"ベスト"アルバムには入れたくない。だってほら、まだまだ音楽を作り続けているし、既に"ベスト"アルバムを出すなんて凄く歳をとったように感じるよね。笑 本当の"ベスト"アルバムは60歳になった時にリリースしたいな。
シングルカットされたバージョンを見つけられなかったりして、特に昔のトラックに対する需要が沢山あったから”Armin Anthems”のリリースを決めたんだ。ファンに投票に参加してもらって本当に沢山の票が入ったよ。
ああ、それとこれは言っておかなきゃならないけど、いくつかのトラックが収録された事には驚かされたんだ。例えば、"Ping Pong"がそんなに高くランクインするなんて思ってもみなかったよ。そもそも"Ping Pong"は冗談から始まったもので、最初はリリースするつもりなんてなかったんだ。あれは何か面白いものをと思って4時間で作ったものなんだよ。Armin ONLY Intenseのショーで、美しいメロディアスな曲との対比を作り出す事ができる曲が必要だったんだ。ショーのヴィジュアルを作る時に、3Dアニメのスペシャリストと一緒にやっていたんだけど、3Dでできたトンネルとか、炎とか美しい3Dのものが大きなLEDスクリーンに映るのに対して、僕が本当にやりたかった事はコントラストを作る事だったんだ。完全に2Dの白黒のすごくシンプルなやつね。僕のヴィジュアルマネージャーのカルロが僕に何をやりたいか聞いてきた時に、1974年にリリースされた"Pong"っていうテレビゲームの事を話したんだ。テレビゲームの歴史で最初にリリースされた作品の1つだね。僕はテレビゲームオタクだって言ったでしょ?テレビゲーム大好きだからね。2つの卓球のラケットで球が行ったり来たりするのをヴィジュアルショーでできたら凄く良いかもしれないって思ったんだ。
そして家に帰ってそのコンセプトを元に4時間で曲を作り上げたよ。そんなこんなで、ショーがスタートする前、数時間しかカルロにはヴィジュアルを仕上げる時間がなかったね。
"Ping Pong"をかけた時、リアクションはとてもびっくりだったよ!みんなが「わ~、Ping Pongって何々~!?」って良いリアクションだったけど、作った側の者にとっては「おいおい、これはジョーダンだよ!」といった感じだったんだ。けど、これが皆にとって最も人気なトラックの1つになったのは愉快な話だね。それが“Armin Anthems”のアルバムにも入る事にもなったんだし。
こういうのは素晴らしいよね、だって他と違っているんだもの。"Drowning"や"Blue Fear"のようなトラックに関しても同じような事が言えるね。聴いてわかるように、こうやってキャリアの中でいくつかの違うタイプの作品を残した事はファンにとっても良い事だよね。
TFJ:
凄く良いお話ですね!
●問10
TFJ: 先ほど述べたように、あなたは7回来日し、12回公演を過去に行いました。どのショーが一番記憶に残っていますか、そしてその10年間で東京のクラブシーンでどんな違いがありましたか。
A:
そうだね、今、完全に新しい世代の人々が僕の音楽を聞いている。もちろん、昔からのファンもいるけどね。2000年に初めて日本に来た時は18歳とか19歳だったかと思うけど、彼らは僕と一緒で35歳くらいになっているよね。
一番印象に残っているギグについてだけど、そうだね、どれかな、多分2000年にやった一番最初かな。あれは僕にとってオランダからとても遠くに行った初めての体験だったよ。
2009年のageHaでのショーはとてもよかったね。クラウドが凄く盛り上がっていたのを覚えているよ。club CODEでのショー覚えている。CODEのクラウドのエナジーはいつも素晴らしかったね。
日本でのツアーは沢山の素晴らしい思い出があるよ。
※Arminが日本で初めてプレイしたクラブは東京のClub Furaである。東京のClub Complex CODEでは2000年と2002年にプレイしている。
●問11
TFJ:
Ultra Japan 2014, 2015のおかげで日本のダンスミュージックシーンは大きくなってきていると思われます。日本の今のシーンをどう思いますか。また、今後どのようになっていくと思われますか。
A:
Ultra Japan 2014のチケットの売り上げのニュースにはかなり驚いたね。Ultra Koreaではプレイしたから、Ultra Koreaはかなり盛り上がっているのはわかっていたよ。実はUltra Japanにはそこまでは期待をしていなかったんだ。日本のダンスマーケットはいつも他の国と少し違っているし、少し上を行っているからね。ヨーロッパやアメリカでブームができる前に日本のダンスカルチャーはブームがあったからさ。
だから、35000人かな、Ultra Japanがかなり上出来だった事には驚いたよ。本当にすごい。今年のUltra Japanでプレイできるといいな。Ultra Japanでプレイする事は夢の1つと言えるかもしれないね、だってここ日本でもavexの力添えと共に僕の認知度を築き上げる為の時間を費やしてきたからね。日本のラジオでも"This Is What It Feels Like"が人気なのも素晴らしい事だよ。
※Ultra Japan 2014は9月27日、28日に初めて日本で開催され2日間で約4万2000人が来場した。Ultra Japan 2015が9月19日、20日、21日の3日間で開催予定。9万人の動員予定。
●問12
TFJ:
日本人アーティストで誰か一緒に仕事をしている人はいますか?
A:
今現在はいないかな。AYUとはこの前コラボレーションしたけどね。将来的に誰かとコラボレーションする事は、今は誰にもわからないよ。可能性はあると思うね。でも、今現在はどの日本人アーティストとも仕事はしてないね。
●問13
TFJ:
近年アジアであなたはイベントを行ってきました。A State of Trance(以下、ASOT)がジャカルタ、クアラルンプールで、Armin ONLYは台北とマニラで。この質問は多数寄せられています。ASOTやArmin ONLYの世界一の大都市東京での開催予定は?
A:
それはすごく良い案だね!1つ言える事は、ASOTは制作費用がとても高いんだ。だからまずはアジアでしっかりとした拠点を確立してからだね。地球上をまわって次の開催地はどこがいいか探すよ。常に新しい場所を探索したいね。例えば2年前のグアテマラだったり、いくつかのロシアの新しい都市で開催したしさ。だから東京は絶対的に次の候補地のリスト内だよ。言い換えれば、既にASOTが訪れた都市で開催するよりも東京で開催する可能性の方があるってことだね。
Trance Family Japanが成長している事やトランスがここ日本でとても人気なのをみられるのはとても嬉しいね。でも、多分今はEDMの方がやや人気は高いんじゃないかなと凄く思うよ。だからこのelectroxへの出演は望んでいたし、多分その後はUltra Japanに出演したとしたら、僕のここ日本での人気が上昇するだろうしさ。そういう事がASOT Tokyoを開催する為の基礎を築いていくのかなと思うな。
※Armin ONLY : Arminによる自身のソロイベント。2008年以降はアルバムのリリース後にArmin ONLYのワールドツアーが行われ、アルバム”Intense”リリース後のArmin ONLY Intenseは過去最大の28都市32公演が行われた。
●問14
TFJ:
ここ近年、新しいマーケットが急速に広がりつつあるアジアで沢山プレイしてきていますが、欧米の会場と比べてどんな違いがありますか?アジアでプレイする際は違うセットの組み方をしますか?
A:
違いはないよ。だけど、e-mailやFacebook、Twitterでファンのリクエストはちゃんとみているよ。日本のファンがShogunの"Laputa"を本当に聞きたがっているんだなってメッセージを見ているし。映画のおかげで”Laputa”は本当にここで好まれているね。それに加えAYUの"Terminal"だね。あとは基本的にフリースタイルだよ。結局のところは、もし皆がArmin van Buurenを見に来ているのなら、僕自身の楽曲をプレイすべきだよね?だからセットの組み方を根本的に変える必要性はないね。
つまりは、正直な話、欧米でプレイするのと日本でプレイする事で僕のセットに違いはないよ。かなり同じだね。
※Laputa: ArminのレーベルArmadaに所属するアーティストの一人、台湾系アメリカ人Shogun作曲。ジブリの名作天空の城ラピュタのテーマソング“君をのせて”のトランスカバー。
●問15
TFJ:
昨年のArmin ONLY Intenseツアーは世界中のファンから賞賛を得ました。沢山のArmin ONLYスタッフと共に多忙なスケジュールのツアーを次のアルバム後にまた行いますか?次回のArmin ONLYの予定は?
A:
なんとも言えないな。Intense showにはとても満足しているし、僕らが成し遂げた事はとても誇らしいね。だからIntense showによってつくられた記録を破る事はとても難しい事だよ。Intense showを行うのに34人で世界を飛び回ったんだ。今、ここ東京に5人の他のクルーと一緒に来ていて、自分を含めれば6人だね、つまりArmin ONLYをやるという事はとても製作費がかかる事になる。もし日本での僕の認知度も広まれば、日本でもやるよ。それには”Armin Anthems”や次のアルバムが日本でもヒットする事が、Armin ONLYを開催できる認知度を築くんじゃないかな。
もし日本でArmin ONLYを開催するとなると最低限1万枚のチケットを売らないと損益分岐点までもっていけない。LED、ダンサー、花火など例を挙げればきりがないけど、コストは非常に高いんだ。これは僕が得るお金ではなく、単純にフライトやホテルや全ての関連費をカバーする為のものなんだ。ここでArmin ONLYをやるという事はもちろん夢の一つがかなう事になるかもね。
そうは言ってもね、Intense showはこれ以上もうやらないよ。Intense showは終わったからさ。でも、願わくは次のアルバムに合わせてArmin ONLYは続いていくだろうね。正直なところ今現在はわからないから様子をみてみないとね。多分、大人数のクルーなしで、厳密なソロショーをやっていくかもしれない。何も言えないな。でも、Armin ONLYをここでできるならば、それはもちろん素晴らしい事だろうね。
●問16
TFJ:
Armin ONLY Intenseでレコードを使ったクラシックセットを披露しました。いつまた私達が同じような事を見る機会がありますか?
A:
確実には言えないね。 多分ASOT Japanじゃないかな?笑
●問17
TFJ:
現在、最低でも数千人の前でプレイをされていますが、もし200人程度の小さなクラブでプレイする事になれば、どのようなセットのアレンジをしますか?
A:
クラウド次第だね。クラウドとふれあう事ができるから小さなクラブでプレイするのは好きだよ。トラックを投下したら、クラウドがどうリアクションするか見て、彼らの好みを感じ取る事ができるからね。
小さな会場でのセットはもっとクラウドとのコミュニケーションを元にしたり、もっとダイナミックなものになるんじゃないかなと思う。もし2万人や3万人いる会場でプレイするとなると、クラウドとふれあう事は難しくなるね。具体的には今日のelectroxでも言える事で、90分しかセットタイムはないからね。ここ5年間で日本での初めてのギグになるけど、たった90分のセットタイムは厳しいね。笑
でも、今晩はMyoを使って特別な事を行う予定だよ。聞いた事はあるかな?ライトやヴィジュアルを操作する為に腕にバンドをまくんだ。今晩あとで見られるよ。これはドイツの会社と共に開発している新しい技術なんだ。現在のところ、僕が世界で唯一これを使っているアーティストだよ。
例えばね、腕をこうやって動かしたとしたら、ライトの光線が同じように動くのが見られるよ。Myo用の特別な映像も用意してある。その1つは僕の手からライトが発せられているような印象を与えるだろうね。僕らはまだこれをテストしていて、公式な発表はまだなんだ。まだ開発中の新しい技術だよ。
全てがちゃんと動作するように二人のMyoのプログラマーを実は連れてきているんだ。僕のすぐそばに用意されているモニタースピーカーの磁石ですらアームバンドに影響を及ぼすから、僕らが注意しなければならないことが沢山あるんだ。どのようにMyoが展開するか、僕も見るのをとても楽しみにしているよ。うちのスタッフが実はもう既に今日早くに会場へセットアップの為に行っていて、彼らからフルセットのMyo showを行うと連絡を受けたよ。楽しみだね。
●問18
TFJ:
トラックメーカーとしてダンスミュージック以外にどんな音楽に影響を受けましたか。
A:
あらゆる音楽だね。ColdplayやJamiroquai。実はJamiroquaiの"Canned Heat"のサウンドにマッチしたスタジオの環境にしたんだよ。
もちろん、アンビエントとアンビエントダブもだね。ほんとにさまざまな音楽だけど、でもメインはトランスだね。ラジオショーでプレイするトラックが僕の大部分をインスパイアしてくれているよ。
●問19
TFJ:
DJになったきっかけを教えて下さい。
A:
わからないな。常にパーティーでDJしてきたけど、DJする事をとても楽しんでいる事が主な理由かな。僕はまだDJが僕の職業であるという事を信じるのに苦労しているよ。知っての通り、僕は弁護士だよ。2002年に法律の学士を修了しているんだ。
でも、本腰を入れてDJをする時、音楽は最大の趣味であり、情熱だよ。多分、あなた方もそうでしょう。僕は本当に特定の音楽に熱狂的なんだ。心底愛していて言葉で表現できないくらいだよ。良い音楽は心や魂に深く染み込むんだ。その良い音楽が僕らを変えるし、生きていると実感させる。だから僕は音楽を作っているんだ。
●問20
TFJ:
”Armin Anthems”日本盤アルバムにはボーナストラックとして、AYUの”Terminal (Dub Radio Edit)”が収録されています。これまでにもAYUとは何度かコラボレーションを重ね、楽曲制作をしてきておりますが、何か特別な思い入れなどはあったりしますか?
A:
もちろん思い出はあるよ。なんだかんだで、このトラックを完成させるのには苦労したんだ。僕達はピアノのメロディーを書くことから始めたね。実は、まずAYUに電話してどんなトラックを作りたいか聞いたんだよ。メロディーに焦点を当てたいのか、エナジーのある感じにしたいのか、踊れる感じにしたいのか、ポップな方向性で行きたいのかアンダーグラウンドな方向性で行くのかとか、そういう事を話し合ったんだ。
そしたら彼女が、僕のアルバム"Intense"の中の"Sound of the Drums"が凄く好きだって伝えてくれたんだ。だからスタジオに入ってまず僕がしたことは、"Sound of the Drums"と同じ設定で新しいバッキングトラックを作ったんだ。それを彼女に送ったら彼女はとても気に入ってくれてね。それから彼女がヴォーカルを送ってくれたんだ。まあ、もちろん英語訳を彼女に聞かなくちゃいけなかったよ、僕の日本語はどう考えてもあんまり良くないからね。(笑)
とにかく、たくさんの時間費やして製作した結果、僕らは2つのバージョンを作ったんだ。凄く良く出来たからかなりゾクゾクとしたよ!凄くいい反応もあったし、しかもどうやらAYUのショーでも大きな役割を果たしたみたいだしね!
それに加え、今僕らは仲の良い友達なんだ。AYUは今夜のelectroxにも来ると思うよ。彼女は超有名人だし、そんな彼女と一緒に仕事ができた事を誇りに思うよ!
※AYUの名曲”appears”がArminにRemixされた他、Ultra Korea 2013ではArmin登場前にspecial guest MCとしてAYUがArminを紹介する事も。electrox 2015の為にArminが来日した際はAYUとArminの卓球の様子が人気楽曲”Ping Pong”に乗せてyoutubeで公開された。
●問21
TFJ:
あなたのスタイルやトランスシーンでの流行りはこの15年で変わってきました。テックトランス、アップリフティングトランス、トラウスがいい例ですね。今後のあなたの方向性や、トランス界のこれからのトレンドをどのように予測しますか。
A:
そうだな…ほら、僕は「トランス」が好きだしメロディーが好きだ。でもさ、こういうのって鳥が先か卵が先かって問題だよね。「トランス」ってのが先だったのかこのスタイル自体が先だったのかってことになるね。こういう事、僕は本当に考えないよ。僕がスタジオに入るとき、「よーし!BPM138の曲作るぞ!」とか「ヴォーカルトラックを作ろう。」とかそんな事は考えない。ただメロディーを作って、それで曲って自然と出来ていくんだ。
ちょうど"Who’s afraid of 138?!"っていう新しいレーベルを始めたんだけど、今実際にBPM138の新しい曲をいくつか作っていて、それに加えていくつかのヴォーカルトラックも作っているし、アップリフティングトランスももちろん作っている。つまり僕にとっては、これだけを作りたい!っていうのは無くて、本当に僕はただ面白くてエキサイティングな音楽を作りたいって思っているだけなんだよ。今までに一つのジャンルに絞って考えた事は無いんだ。それってちょっとつまらないでしょ?僕はトランスを愛しているし、トランスは僕の魂そのもの。だって、自分のラジオショーにA State of Tranceって名前を付けているくらいだよ?(笑) 音楽っていうものは常に進化し続けている。僕は同じ事を繰り返していくような事はしたくないし、一つのジャンルに囚われていたくない。自分自身を興奮させてくれる音楽しか僕は作れないね。
例えば”Intense”って曲だけど、この曲の背景にあるアイディアは6つの異なる音楽を取り入れる事だったんだ。クラシック音楽のヴァイオリン、ダブステップ、ブレイクにDaft Punk的な音とかね。でも、こういった異なるパーツがいつもトランスとして出来上がるんだ。とまあ、これが”Intense”の背景にあるアイディアで、うまくいったと思っているよ。僕はいつも色々なジャンルを実験してみたいんだ。毎日ステーキ食べていたら飽きちゃうでしょ?サウンドを変えてみたいし、新しい技術にも挑戦したいし…これって自分自身に向けてのメッセージでもあるんだよ。僕は新しいプラグインや新しいシンセサイザーで実験したり、新しいサウンドを発信し続けるべきなんだと思うんだ。みんなにいつもフレッシュな音楽を届けられるようにね。
Panta Rhei. 「万物は流転する」ギリシャのヘラクレイトスの言葉だよ。移り変わっていくってことさ。
※1 テックトランス: テクノの持つ要素やリズムパターンを取り込んだトランスの事。特に2004年頃、Marco V、Marcel Woods、Sander van Doornらがプロデュースし、Armin、Tiesto、Paul van DykといったトップDJが好んでプレイした事により流行が生まれ定着した。
※2 アップリフティングトランス: ユーフォリックトランス、エピックトランスという言葉に置き換えて現在使われている。幸福感や恍惚感が強くトランスの本来の要素を多く含むトランスの事で、現在はbpm 138前後のものが主流。Arminがセットの後半でプレイするほか、Aly & Filaが現在アップリフティングトランスシーンを牽引している。
※3 トラウス: 語源はトランスとハウスの中間の音の事を指し、2010年前後から使われ始めた。正確にはトランスとEDMの中間の音をトラウスと呼ぶ。代表的なDJはAndrew Rayel、Dash Berlin、Gareth Emery、MaRLoなど。
※4 “Who’s afraid of 138?!”: 2013年に始動したbpm 138前後のトランスをリリースするArmada内のレーベルの1つ。現在のメインストリームのトランスはbpm 130前半であり、世界的なトランスブームが起こった2000年前後のbpmへの原点回帰の動きも強まっている。
●問22
TFJ:
“Blue Fear”や”Shivers”といった過去の楽曲と”Intense”や”Eiforya”といった現在の楽曲を比べると、全体のスタイルがかなり違うように感じられます。この進化からみて、どのようなトランスリスナーの好みの違いがみてとれますか?
A:
うーんどうかな。だって”Shivers”は”Blue Fear”とかなり違うし、”Blue Fear”は”Yet Another Day”ともかなり違う。”Yet Another Day”は”Burned With Desire”や”Drowning”とも違うでしょう?さっきの質問でも答えたように僕はただ面白い音楽を作ろうとしてるんだよ。僕にとって、例えば”Communication”と同じシンセサイザーを使ってまた同じような曲を作ることって簡単だよ。だけどそれって…なんか正しいとは思えないんだ。創造的にひらめきを得られないっていうか…。
7分の”Intense”を創り上げるのにはほぼ2年間かかったよ。Miriのヴァイオリンを録音してメロディーを書いて、曲の構成を考えて…って凄く大変だったんだ。でもそういう新しい事に挑戦するのって創造面でとても刺激的だよ。時にはファンが僕の試した新しい事をよく思わないこともある。 だけど時にはファンが「うわーすごい!このGaiaの新しい”Empire Of Hearts”最高!」とか言うこともあるし、中には「これこそ本物のArminの音!」とか言うファンもいるんだよ(笑)。
僕は自分で楽しむために音楽を作っているから、毎回同じことを繰り返したくないんだ。中には同じキックドラムを使って、いつもBPM 138で、同じシンセサイザーで、いつも同じようなブレイクダウン、みたいなDJもいる。全然悪い事じゃないんだよ、批判しているわけじゃない。ただ僕が言いたいのは、それは僕にとってはつまらないってこと。僕は常に進化していきたいんだ。
●問23
TFJ:
将来、お子さんのレミーやフェナがDJになりたいって言ったら、あなたは認めますか?
A:
うん、無理矢理やらせたりはしないけど、僕は認めるね。人として人生の中で一番素晴らしい事って「自分自身」になる事だと思うんだ。これは君にも、インタビューを読んでくれている人にも、誰にでも言える事だと思うね。人はみんな訳あってそれぞれ違うから、僕は子供の「自分らしさ」を尊重して育てていきたいな。僕は子供たちの保護者であり、彼らの世話をしなくてはならない。けど、子供たちには彼ららしい道を進んでもらい、「自分自身」も自分の意見も持つ、そんな素晴らしい大人になっていってもらいたいな。
人生(もちろん音楽を製作すること以外でね)で最も素晴らしいことの一つが子供の成長を見守ることだと思うんだ。フェナが生まれた時、フェナはもうフェナの性格を持っていて、レミーとは明らかに違っていたんだよ。それが分かった事は素晴らしかったね。彼らが彼ららしくなっていくのを見る事って本当にすごい事だよ。本当に人生の中で最も素敵なことの一つだね。僕は絶対に子供に何かを強制させるような事はしないけど、もちろん正しいしつけはするよ。例えば、人に暴力をふるっちゃいけないとか、悪い事をしちゃだめとか…当然だよね。でもそれ以外はね…DJや音楽を作ったりする事に熱中するならば、そりゃあ僕は彼らに道案内はするけれど、決して彼らに強要させることはないね、絶対にね。
●問24
TFJ:
日本ではここ最近DJの数が非常に多くなりました。一方で、DJを職業としている人が非常に少ないのが日本の現状です。これには、日本にはDJ兼トラックメーカーである人が絶対的に少ないというのが原因かと感じています。オランダにもトラックメーカーが非常に少なかった黎明期があったかと思いますが、彼らはどのようにしてブレイクスルーを起こしていったと考えますか。
A:
音楽制作のためのルールってどこにもないんだよね。今ってほとんどのプロデューサーがDJをするじゃない。だけど元々はそれって別々のもので、今ではそれが一つになっている。今でも覚えているのは、DJ Jeanがアムステルダムのclub iTでプレイしている時、5人のオタクっぽい見た目の男たちが、彼らの楽曲を自らプレスしたダブ・プレートを渡すために、Jeanの後ろで待っていたんだよ。DJとプロデューサーは別だったのは明らかだね。だけど今ではプロデューサー=DJ。これは完全に文化の変化だと思う。みんな昔より自分の曲をかけるしさ。
※DJ Jean: オランダの有名なハウスDJ。1990年代中盤から活動している。
●問25
TFJ:
あなたの母国オランダではシーンが非常に発達していますが、そこにはあなたのこれまでの活動が大きく貢献しているかと思います。オランダがダンスミュージック大国となり得たことについての見解を教えていただけませんでしょうか。
A:
一番大きな理由は僕らみんなダンスミュージックを聴いて育ってきているからかな。オランダにはダンスミュージックが至る所にあるんだよ。ラジオやディスコ、レコードストア、TVとか…それこそ80年代後半からね。90年代初めのオランダのダンスミュージックシーンはかなり大きくて、大きなレイブとかイベントもたくさん開催されていたんだ。
僕の学校の友達もダンスミュージックを聴いていたし、彼らはみんなミックステープとかターンテーブルを持っていてさ。かなり影響されたよ。ヒップホップが流行った時はヒップホップを聴いたしダンスミュージックが流行った時はダンスミュージックを聴いたんだ。友達が聴いていたものって影響されるよね。オランダのダンスミュージックカルチャーはかなり強いものだと思う。90年、91年には本格的なテクノがTOP40ランキングで1位だったんだよ。これってすごいよね。
●問26
TFJ:
日本でもあなたのようなトラックメーカーやDJになりたい人がたくさんいると思います。彼らの為に音楽をやる上で大事にするべきことや、アドバイスをいただけませんか。
A:
有名になる一番の近道は自分のトラックを作る事だね。Martin Garrixが良い例だよ。1つのトラックで彼はあっという間にスターだ。だからトップに登りつめるにはやっぱりトラックを作る事だね。
あと、もう一つ知っておかなくちゃいけない大事なことは、もし本当に有名になりたくて、みんなに知ってもらいたいっていうんだったら人と少し違う事をしなくちゃいけないんだ。例えばDeadmau5がいい例だね。ネズミの被り物でみんな覚えるじゃない。もちろん、彼の音楽は素晴らしいよ。だけど、ショーとかであのネズミ頭を見たらあれがDeadmau5だっていう事ははっきりとわかるでしょ。そのおかげでとても親近感が持てるんだよ。
他のDJの真似をするDJがとても多いけど、有名になりたかったらまず自分自身に問いかけてみてほしい。今のDJシーンに何を追加したいのか。君のアイディアは他の人達とどう違うのか、ってね。
●問27
TFJ:
あなたは音楽のキャリアの中で沢山の事を成し遂げてきました。今のあなたの夢はなんですか?
A:
また別のArmin Onlyを行う事だね、あとGaiaとしてのコンセプトのアルバムをいつか出したい。凄くやりたいけれど時間があれば、ってところかな。今でも僕はたくさんの夢を毎日実現しているんだよ。例えば今年はASOTをイベントからフェスティバルにした。これって4つ、5つのエリアをすべてASOTの名前で出来るって事なんだよ。僕にとって新しいステップなんだ。多分、僕が世界初の自分のフェスを持つDJなんじゃないかな。
自分だけでなく、たくさんのDJをステージに上げる事によって僕はトランスというジャンル自体を支えて、更にもっと大きく出来るってところにとても誇りを持っているんだ。そうすれば一つのサウンドに限られない、広いジャンルとしてのトランスをもっと認識してもらう事が出来る。W&WからDavid Gravell、Orjan Nilsen、MaRLo、Mark Sixmaって具合にBPM138まで上げていって、Simon Patterson、Aly & Fila、そしてBryan Kearneyの登場さ。みんなをステージに呼んで、観客のみんなに彼らのそれぞれの音楽を楽しむ機会を与える事が出来るんだ。それが最高!これがトランスなんだよ。僕にとってトランスって一つのサウンドじゃないんだ。特定のタイプのトランスしか好きじゃなければ、特定のステージに行けばいいけど、僕らは結局のところ大きなファミリーなんだよ。Trance Familyだろう?僕らはみんなトランスを聞いてアガって楽しむために集まっているんだから。そのコミュニティーの一部であることって素晴らしいし、僕はこういう事が出来るポジションにいる事にとても感謝しているよ。
●問28
TFJ:
2015年のご予定は?
A:
願わくは、2014年にかなり頑張った新しいアーティストアルバムのリリースだね。Gaiaとしてのツアーも沢山あるよ。ASOT 700 "Together"ツアーもあるし。もしかしたら新しいArmin ONLY showの準備をするかもしれないけど、わからないな。Gaiaのアルバムの制作も開始できたらとても素晴らしいかもしれないね。
●問29
TFJ:
またすぐ日本に帰ってきてくれますか?
A:
Ultra Japanに帰ってきたいね。だけど、何も決まってないけどね。あと、自分のスケジュールがその頃どうなっているのかわからないな。でも、今年がダメなら、多分来年かな。
TFJ:
去年のUltra Japanで沢山の人があなたを見たがっていました。
A:
うん、知っているよ。でも、1年前に発表されたモスクワでのショーに先にブッキングがあったからさ。
●問30
TFJ:
最後に日本のファンにメッセージをお願いします。
A:
アリガトウ ゴザイマシタ!
TFJ: 本日はいらして頂きありがとうございました。
A:
こちらこそありがとう。そして日本のファンのみんなありがとう!
●問1
Trans Family Japan(以下、TFJ):日本の人々や文化に対してどんなイメージをお持ちですか。例えば観光等で見たり聞いたりした事などで。
Armin van Buuren(以下、A):日本の人達は他の人々に対してとても敬意を表すし、オープンで友好的だね。いつ日本に来ても歓迎されているって感じるよ。ディナー等に色々といつも招待をされたりするけど、僕のファンを含め日本の人はものすごく良い人ばかりだよ。Trance Family Japanについても知っていたよ。Facebook、InstagramやTwitterでメッセージを送ってくれているし、素晴らしいね!
初めて日本に来た時は2000年で、15年前なんだ。すごく前の事だよね。それ以来多分10回くらい来ているんじゃないかな?
TFJ:
以前に7回来日して12回の公演を行っていますね。
A:
それはすごい!東京のageHaで沢山プレイした事は覚えているし、大阪でもプレイしたね。初期の話だけど、velfarreでプレイした事もあった。大事な思い出だよ。
TFJ:
日本での公演をそんなに覚えてくれて感激です。
A:
もちろん覚えているよ!
※1 Arminは東京ageHaでは2005年から2009年にかけて4度プレイ。大阪Underlounge、東京velfarreでは共に2000年と2002年に2度ずつプレイしている。
※2 Trance Family Japan: 世界中に存在するトランスのコミュニティー。日本では2013年に開始された。
●問2
TFJ: 好きな日本の音楽や楽器はありますか?
A:
富田勲の大ファンだよ。
●問3
TFJ: 8回目の来日となりますが、DJをする以外に日本滞在中に何か楽しみにしている事はありますか?具体的に観光や食事等何かありますか。
A: 今回の滞在ではシンセサイザーの聖地であるFive Gにいわゆる巡礼にいってきたよ。そこにはヴィンテージ物の機材が揃っていて、ARPシンセや、KORGシンセとかあるんだ。僕が子供みたいに楽しそうにお店に行った様子はInstagramでチェックできるよ。シンセショップに行くのは本当に楽しいよ。それからうちの子供用に服を買いにショッピングにも行ったね。沢山買い物したし、楽しかったよ。
もちろん日本の食事も楽しみのひとつだね。アジア料理の大ファンだし、日本食やお寿司が好きで日本で寿司職人が作った寿司が特に大好きだよ。ヨーロッパのお寿司よりもかなり美味しいね。昨晩、avexに招待されて権八に行ってきたんだ。最高だったよ。
それから、日本の電車も好きだよ。静かだし、速いしさ。
あぁ、そういえば、何年か前に東京のディズニーランドに妻と一緒に行った事もあったなぁ。素晴らしかった!
正直、もっと長く滞在できたらなって思うよ。日本は文化に溢れ、行ってみたい博物館も沢山あるし、東京と大阪だけじゃなくてもっと日本を見てみたいな。沖縄や札幌といった日本の違う場所に行ってみるのは僕の夢だね。文化的体験をしてみたいよ。
やっぱり日本を見てまわる事は好きだね。
●問4
TFJ:
音楽以外に趣味はありますか?
A:
実は、テレビゲームをするのが好きなんだ。PlayStation®4をよくプレイするよ。"Destiny"という名前のゲームにハマってるんだ。
TFJ:
実際にプレイする時間はあるんですか?
A:
ないね。(全員笑い)
こっそりと1時間くらいプレイするんだ。
ピアノを弾く事も好きだね。ピアノは仕事と被っている部分もあるけど、クラシックなピアノが大好きなんだ。
それから走る事も好きだね。ツアー中、特に滞在している場所でかなり走っているよ。公園で走る為にランニングシューズは必ず持っていて、例えば今日はホテルの中のジムでジョギングしたし。だけど、普通は外に出て音楽と共に走って、街を探索するよ。外に出て運動をする事は僕の趣味だね。
そしてもちろん、3歳半の娘フェナと1歳半の息子レミーの二人の子供がいるので、彼らが僕の時間を取るね。これももちろん趣味と呼べるのかな。息子と電車のおもちゃで遊んだりするのは僕にとって重要な事だね。
●問5
TFJ:
世界中ツアーで回っていて、楽しい事、逆に辛い事を教えて下さい。
A: 一番楽しい事はファンに会う事だね。彼らがいるからツアーをする価値があると思う。基本的にこの過去15年間ノンストップでツアーを続けているよ。いつも飛行機の中だし、いつも世界のどこかの空港にいるね。
このツアーで一番嫌なのは時差ボケだね。今38歳で、以前よりも治りにくくなってきている。これは辛いね。時には本当に症状が重い時もあるんだ。オランダの自宅に帰宅しても夜に全く寝られない時もあるし、日中にとても疲れる時もある。時差ボケで凄くイライラしてしまう時もあるね。
●問6
TFJ: ワールドワイドツアーに出かける時の必須アイテムはなんですか?
A:
ノートパソコンだね。全てが入っているよ。プロデュースする音楽は全部入っているし、家族と連絡する為に使うSkypeも入っているし、セットを組むのもノートパソコンだね。ラジオショーの準備をするのや、e-mailをチェックするのにも使うし、ツアー中ノートパソコンは僕の親友だ。盗まないでね!
●問7
TFJ:
ジャンルに関係なくあなたが今一番好きな曲や歌は何ですか?
A: 好きな音楽は沢山あるよ。特に最近聞いているのはCarbon Based Lifeformsだね。彼らはスウェーデン出身のとても良いアンビエントのデュオさ。Pure Musicもとても良いバンドだよ。もちろん、Jean Michel Jarreも大のファンだね。僕はこういったシンセサイザーインストルメンタルが凄く好きなんだ。常にトランスに近い要素をもっているしさ。
Alex PatersonのThe Orbは多分僕が世界一のファンなんじゃないかな。The Orbのアルバムは全部持っているよ。その中のいくつかは僕の最もお気に入りのアルバムだね。
うーん、他には何があるかな。 Future Sound of LondonとかBiosphereとか。全部アンビエントものだね。
Ottも好きだよ。これはアンビエントダブだね。ちょっと変わった作風だけど、凄く好きだよ。それらの作品は僕にとっては凄く素晴らしいね。
Art of Noise、Kraftwerkとかもそうだし。今挙げて来たアーティストは全部お気に入りだって言えるね。
TFJ:
アンビエントがとても好きなんですね!時差ボケにはアンビエントが良く効きますね。
A:
間違いないね!
●問8
TFJ:
Armin ONLY Intenseの後、現在あなたは次のアーティストアルバムに向けて制作中ですが、その事について少し教えて下さい。
A:
本当に教えてあげたいところなんだけど、契約を結んでいる最中だから、コラボレーションについてはまだ何も言えないな。
でも、今年すぐに沢山のシングルを発表していくよ。Gaia名義でのトラックももっとリリースしていく予定だし、シングルに関しては全部準備万端だね。いくつかのシングルになる予定のスペシャルコラボレーションもできあがっているよ。
僕のラジオショーA State of Tranceの700回放送用のテーマソングは作ったばかりで、"Together"というタイトルなんだ。今日のelectroxのセットも"Together"でスタートしようかなって思っているから、electroxがとても楽しみだよ。"Together"は来週BeatportやiTunesで発売される予定だよ。そしてもちろん、"Armin Anthems"はとても重要なアルバムだね。
現在世界中をツアーしている事は僕にとって良い機会である気がするね。 2003年に初めてのソロアルバムをリリースして以来、2013年の"Intense"まで5枚のソロアルバムをキャリアの中でリリースできたよ。
2015年は新しいアルバムがリリースできたらなと思っている。制作はかなりはかどっているよ。
ロス、マイアミ、ニューヨークや他の国々のスタジオで色んな人と一緒に沢山の良い曲を作っているよ。新しくて興味深い曲達だから、みんなが好きになってくれるといいな。
※1 Gaia: トランス全盛期から活躍するRank 1のBenno De GoeijとArminによるユニット。”Tuvan”, “Aisha”, “J’ai Envie De Toi”, “Status Excessu D”や最新楽曲”Empire of Hearts”など、リリースする曲全てが大ヒットを記録している。
※2 A State of Trance (ASOT):2001年に開始されたArmin自身のラジオプログラム。世界各国100以上のFM局で放送され、ダンスミュージックのラジオ番組としては世界最大級。2014年には700回放送記念パーティーツアーが開催される。
※2 electrox 2015のArminのセットは実際に”Together”でスタートした。”Together”は1月9日にリリースされBeatportやiTunesで絶賛発売中。
●問9
日本では12/24に最新CDアルバム”Armin Anthems”がリリースされましたが、今回のコンセプトとして、ファン自身に収録されるべき楽曲を選んでもらったと聞いています。ファンの選ぶ楽曲と、自分自身で思い入れがある楽曲に相違などありましたか?
A:
そうだね。でもね、最初に言っておきたいのは、全てのトラックは僕のベイビーであってどれが僕のお気に入りと言うのは難しいよ。つまり、結局のところ全て僕の子供のようなものだからね。レミーとフェナを選べなんて僕に期待できないようなものだよ。僕はレミーもフェナも愛しているから、どちらがお気に入りなんてないからさ。
どの曲もキャリアの中で重要だと思うけど、いくつかの曲はキャリアの中でもかなり大事な位置づけにある。例えば"Communication"はイギリスのシーンでの活躍のきっかけになったし、"This Is What It Feels Like"はグラミー賞にノミネートされたり、"In and Out of Love"はYouTubeの中でもっとも視聴されたビデオの1つになったからね。なのでご存知の通り、キャリアの点ではこれらのトラックは重要になってくる。でも、そういったトラックを1つの"ベスト"アルバムには入れたくない。だってほら、まだまだ音楽を作り続けているし、既に"ベスト"アルバムを出すなんて凄く歳をとったように感じるよね。笑 本当の"ベスト"アルバムは60歳になった時にリリースしたいな。
シングルカットされたバージョンを見つけられなかったりして、特に昔のトラックに対する需要が沢山あったから”Armin Anthems”のリリースを決めたんだ。ファンに投票に参加してもらって本当に沢山の票が入ったよ。
ああ、それとこれは言っておかなきゃならないけど、いくつかのトラックが収録された事には驚かされたんだ。例えば、"Ping Pong"がそんなに高くランクインするなんて思ってもみなかったよ。そもそも"Ping Pong"は冗談から始まったもので、最初はリリースするつもりなんてなかったんだ。あれは何か面白いものをと思って4時間で作ったものなんだよ。Armin ONLY Intenseのショーで、美しいメロディアスな曲との対比を作り出す事ができる曲が必要だったんだ。ショーのヴィジュアルを作る時に、3Dアニメのスペシャリストと一緒にやっていたんだけど、3Dでできたトンネルとか、炎とか美しい3Dのものが大きなLEDスクリーンに映るのに対して、僕が本当にやりたかった事はコントラストを作る事だったんだ。完全に2Dの白黒のすごくシンプルなやつね。僕のヴィジュアルマネージャーのカルロが僕に何をやりたいか聞いてきた時に、1974年にリリースされた"Pong"っていうテレビゲームの事を話したんだ。テレビゲームの歴史で最初にリリースされた作品の1つだね。僕はテレビゲームオタクだって言ったでしょ?テレビゲーム大好きだからね。2つの卓球のラケットで球が行ったり来たりするのをヴィジュアルショーでできたら凄く良いかもしれないって思ったんだ。
そして家に帰ってそのコンセプトを元に4時間で曲を作り上げたよ。そんなこんなで、ショーがスタートする前、数時間しかカルロにはヴィジュアルを仕上げる時間がなかったね。
"Ping Pong"をかけた時、リアクションはとてもびっくりだったよ!みんなが「わ~、Ping Pongって何々~!?」って良いリアクションだったけど、作った側の者にとっては「おいおい、これはジョーダンだよ!」といった感じだったんだ。けど、これが皆にとって最も人気なトラックの1つになったのは愉快な話だね。それが“Armin Anthems”のアルバムにも入る事にもなったんだし。
こういうのは素晴らしいよね、だって他と違っているんだもの。"Drowning"や"Blue Fear"のようなトラックに関しても同じような事が言えるね。聴いてわかるように、こうやってキャリアの中でいくつかの違うタイプの作品を残した事はファンにとっても良い事だよね。
TFJ:
凄く良いお話ですね!
●問10
TFJ: 先ほど述べたように、あなたは7回来日し、12回公演を過去に行いました。どのショーが一番記憶に残っていますか、そしてその10年間で東京のクラブシーンでどんな違いがありましたか。
A:
そうだね、今、完全に新しい世代の人々が僕の音楽を聞いている。もちろん、昔からのファンもいるけどね。2000年に初めて日本に来た時は18歳とか19歳だったかと思うけど、彼らは僕と一緒で35歳くらいになっているよね。
一番印象に残っているギグについてだけど、そうだね、どれかな、多分2000年にやった一番最初かな。あれは僕にとってオランダからとても遠くに行った初めての体験だったよ。
2009年のageHaでのショーはとてもよかったね。クラウドが凄く盛り上がっていたのを覚えているよ。club CODEでのショー覚えている。CODEのクラウドのエナジーはいつも素晴らしかったね。
日本でのツアーは沢山の素晴らしい思い出があるよ。
※Arminが日本で初めてプレイしたクラブは東京のClub Furaである。東京のClub Complex CODEでは2000年と2002年にプレイしている。
●問11
TFJ:
Ultra Japan 2014, 2015のおかげで日本のダンスミュージックシーンは大きくなってきていると思われます。日本の今のシーンをどう思いますか。また、今後どのようになっていくと思われますか。
A:
Ultra Japan 2014のチケットの売り上げのニュースにはかなり驚いたね。Ultra Koreaではプレイしたから、Ultra Koreaはかなり盛り上がっているのはわかっていたよ。実はUltra Japanにはそこまでは期待をしていなかったんだ。日本のダンスマーケットはいつも他の国と少し違っているし、少し上を行っているからね。ヨーロッパやアメリカでブームができる前に日本のダンスカルチャーはブームがあったからさ。
だから、35000人かな、Ultra Japanがかなり上出来だった事には驚いたよ。本当にすごい。今年のUltra Japanでプレイできるといいな。Ultra Japanでプレイする事は夢の1つと言えるかもしれないね、だってここ日本でもavexの力添えと共に僕の認知度を築き上げる為の時間を費やしてきたからね。日本のラジオでも"This Is What It Feels Like"が人気なのも素晴らしい事だよ。
※Ultra Japan 2014は9月27日、28日に初めて日本で開催され2日間で約4万2000人が来場した。Ultra Japan 2015が9月19日、20日、21日の3日間で開催予定。9万人の動員予定。
●問12
TFJ:
日本人アーティストで誰か一緒に仕事をしている人はいますか?
A:
今現在はいないかな。AYUとはこの前コラボレーションしたけどね。将来的に誰かとコラボレーションする事は、今は誰にもわからないよ。可能性はあると思うね。でも、今現在はどの日本人アーティストとも仕事はしてないね。
●問13
TFJ:
近年アジアであなたはイベントを行ってきました。A State of Trance(以下、ASOT)がジャカルタ、クアラルンプールで、Armin ONLYは台北とマニラで。この質問は多数寄せられています。ASOTやArmin ONLYの世界一の大都市東京での開催予定は?
A:
それはすごく良い案だね!1つ言える事は、ASOTは制作費用がとても高いんだ。だからまずはアジアでしっかりとした拠点を確立してからだね。地球上をまわって次の開催地はどこがいいか探すよ。常に新しい場所を探索したいね。例えば2年前のグアテマラだったり、いくつかのロシアの新しい都市で開催したしさ。だから東京は絶対的に次の候補地のリスト内だよ。言い換えれば、既にASOTが訪れた都市で開催するよりも東京で開催する可能性の方があるってことだね。
Trance Family Japanが成長している事やトランスがここ日本でとても人気なのをみられるのはとても嬉しいね。でも、多分今はEDMの方がやや人気は高いんじゃないかなと凄く思うよ。だからこのelectroxへの出演は望んでいたし、多分その後はUltra Japanに出演したとしたら、僕のここ日本での人気が上昇するだろうしさ。そういう事がASOT Tokyoを開催する為の基礎を築いていくのかなと思うな。
※Armin ONLY : Arminによる自身のソロイベント。2008年以降はアルバムのリリース後にArmin ONLYのワールドツアーが行われ、アルバム”Intense”リリース後のArmin ONLY Intenseは過去最大の28都市32公演が行われた。
●問14
TFJ:
ここ近年、新しいマーケットが急速に広がりつつあるアジアで沢山プレイしてきていますが、欧米の会場と比べてどんな違いがありますか?アジアでプレイする際は違うセットの組み方をしますか?
A:
違いはないよ。だけど、e-mailやFacebook、Twitterでファンのリクエストはちゃんとみているよ。日本のファンがShogunの"Laputa"を本当に聞きたがっているんだなってメッセージを見ているし。映画のおかげで”Laputa”は本当にここで好まれているね。それに加えAYUの"Terminal"だね。あとは基本的にフリースタイルだよ。結局のところは、もし皆がArmin van Buurenを見に来ているのなら、僕自身の楽曲をプレイすべきだよね?だからセットの組み方を根本的に変える必要性はないね。
つまりは、正直な話、欧米でプレイするのと日本でプレイする事で僕のセットに違いはないよ。かなり同じだね。
※Laputa: ArminのレーベルArmadaに所属するアーティストの一人、台湾系アメリカ人Shogun作曲。ジブリの名作天空の城ラピュタのテーマソング“君をのせて”のトランスカバー。
●問15
TFJ:
昨年のArmin ONLY Intenseツアーは世界中のファンから賞賛を得ました。沢山のArmin ONLYスタッフと共に多忙なスケジュールのツアーを次のアルバム後にまた行いますか?次回のArmin ONLYの予定は?
A:
なんとも言えないな。Intense showにはとても満足しているし、僕らが成し遂げた事はとても誇らしいね。だからIntense showによってつくられた記録を破る事はとても難しい事だよ。Intense showを行うのに34人で世界を飛び回ったんだ。今、ここ東京に5人の他のクルーと一緒に来ていて、自分を含めれば6人だね、つまりArmin ONLYをやるという事はとても製作費がかかる事になる。もし日本での僕の認知度も広まれば、日本でもやるよ。それには”Armin Anthems”や次のアルバムが日本でもヒットする事が、Armin ONLYを開催できる認知度を築くんじゃないかな。
もし日本でArmin ONLYを開催するとなると最低限1万枚のチケットを売らないと損益分岐点までもっていけない。LED、ダンサー、花火など例を挙げればきりがないけど、コストは非常に高いんだ。これは僕が得るお金ではなく、単純にフライトやホテルや全ての関連費をカバーする為のものなんだ。ここでArmin ONLYをやるという事はもちろん夢の一つがかなう事になるかもね。
そうは言ってもね、Intense showはこれ以上もうやらないよ。Intense showは終わったからさ。でも、願わくは次のアルバムに合わせてArmin ONLYは続いていくだろうね。正直なところ今現在はわからないから様子をみてみないとね。多分、大人数のクルーなしで、厳密なソロショーをやっていくかもしれない。何も言えないな。でも、Armin ONLYをここでできるならば、それはもちろん素晴らしい事だろうね。
●問16
TFJ:
Armin ONLY Intenseでレコードを使ったクラシックセットを披露しました。いつまた私達が同じような事を見る機会がありますか?
A:
確実には言えないね。 多分ASOT Japanじゃないかな?笑
●問17
TFJ:
現在、最低でも数千人の前でプレイをされていますが、もし200人程度の小さなクラブでプレイする事になれば、どのようなセットのアレンジをしますか?
A:
クラウド次第だね。クラウドとふれあう事ができるから小さなクラブでプレイするのは好きだよ。トラックを投下したら、クラウドがどうリアクションするか見て、彼らの好みを感じ取る事ができるからね。
小さな会場でのセットはもっとクラウドとのコミュニケーションを元にしたり、もっとダイナミックなものになるんじゃないかなと思う。もし2万人や3万人いる会場でプレイするとなると、クラウドとふれあう事は難しくなるね。具体的には今日のelectroxでも言える事で、90分しかセットタイムはないからね。ここ5年間で日本での初めてのギグになるけど、たった90分のセットタイムは厳しいね。笑
でも、今晩はMyoを使って特別な事を行う予定だよ。聞いた事はあるかな?ライトやヴィジュアルを操作する為に腕にバンドをまくんだ。今晩あとで見られるよ。これはドイツの会社と共に開発している新しい技術なんだ。現在のところ、僕が世界で唯一これを使っているアーティストだよ。
例えばね、腕をこうやって動かしたとしたら、ライトの光線が同じように動くのが見られるよ。Myo用の特別な映像も用意してある。その1つは僕の手からライトが発せられているような印象を与えるだろうね。僕らはまだこれをテストしていて、公式な発表はまだなんだ。まだ開発中の新しい技術だよ。
全てがちゃんと動作するように二人のMyoのプログラマーを実は連れてきているんだ。僕のすぐそばに用意されているモニタースピーカーの磁石ですらアームバンドに影響を及ぼすから、僕らが注意しなければならないことが沢山あるんだ。どのようにMyoが展開するか、僕も見るのをとても楽しみにしているよ。うちのスタッフが実はもう既に今日早くに会場へセットアップの為に行っていて、彼らからフルセットのMyo showを行うと連絡を受けたよ。楽しみだね。
●問18
TFJ:
トラックメーカーとしてダンスミュージック以外にどんな音楽に影響を受けましたか。
A:
あらゆる音楽だね。ColdplayやJamiroquai。実はJamiroquaiの"Canned Heat"のサウンドにマッチしたスタジオの環境にしたんだよ。
もちろん、アンビエントとアンビエントダブもだね。ほんとにさまざまな音楽だけど、でもメインはトランスだね。ラジオショーでプレイするトラックが僕の大部分をインスパイアしてくれているよ。
●問19
TFJ:
DJになったきっかけを教えて下さい。
A:
わからないな。常にパーティーでDJしてきたけど、DJする事をとても楽しんでいる事が主な理由かな。僕はまだDJが僕の職業であるという事を信じるのに苦労しているよ。知っての通り、僕は弁護士だよ。2002年に法律の学士を修了しているんだ。
でも、本腰を入れてDJをする時、音楽は最大の趣味であり、情熱だよ。多分、あなた方もそうでしょう。僕は本当に特定の音楽に熱狂的なんだ。心底愛していて言葉で表現できないくらいだよ。良い音楽は心や魂に深く染み込むんだ。その良い音楽が僕らを変えるし、生きていると実感させる。だから僕は音楽を作っているんだ。
●問20
TFJ:
”Armin Anthems”日本盤アルバムにはボーナストラックとして、AYUの”Terminal (Dub Radio Edit)”が収録されています。これまでにもAYUとは何度かコラボレーションを重ね、楽曲制作をしてきておりますが、何か特別な思い入れなどはあったりしますか?
A:
もちろん思い出はあるよ。なんだかんだで、このトラックを完成させるのには苦労したんだ。僕達はピアノのメロディーを書くことから始めたね。実は、まずAYUに電話してどんなトラックを作りたいか聞いたんだよ。メロディーに焦点を当てたいのか、エナジーのある感じにしたいのか、踊れる感じにしたいのか、ポップな方向性で行きたいのかアンダーグラウンドな方向性で行くのかとか、そういう事を話し合ったんだ。
そしたら彼女が、僕のアルバム"Intense"の中の"Sound of the Drums"が凄く好きだって伝えてくれたんだ。だからスタジオに入ってまず僕がしたことは、"Sound of the Drums"と同じ設定で新しいバッキングトラックを作ったんだ。それを彼女に送ったら彼女はとても気に入ってくれてね。それから彼女がヴォーカルを送ってくれたんだ。まあ、もちろん英語訳を彼女に聞かなくちゃいけなかったよ、僕の日本語はどう考えてもあんまり良くないからね。(笑)
とにかく、たくさんの時間費やして製作した結果、僕らは2つのバージョンを作ったんだ。凄く良く出来たからかなりゾクゾクとしたよ!凄くいい反応もあったし、しかもどうやらAYUのショーでも大きな役割を果たしたみたいだしね!
それに加え、今僕らは仲の良い友達なんだ。AYUは今夜のelectroxにも来ると思うよ。彼女は超有名人だし、そんな彼女と一緒に仕事ができた事を誇りに思うよ!
※AYUの名曲”appears”がArminにRemixされた他、Ultra Korea 2013ではArmin登場前にspecial guest MCとしてAYUがArminを紹介する事も。electrox 2015の為にArminが来日した際はAYUとArminの卓球の様子が人気楽曲”Ping Pong”に乗せてyoutubeで公開された。
●問21
TFJ:
あなたのスタイルやトランスシーンでの流行りはこの15年で変わってきました。テックトランス、アップリフティングトランス、トラウスがいい例ですね。今後のあなたの方向性や、トランス界のこれからのトレンドをどのように予測しますか。
A:
そうだな…ほら、僕は「トランス」が好きだしメロディーが好きだ。でもさ、こういうのって鳥が先か卵が先かって問題だよね。「トランス」ってのが先だったのかこのスタイル自体が先だったのかってことになるね。こういう事、僕は本当に考えないよ。僕がスタジオに入るとき、「よーし!BPM138の曲作るぞ!」とか「ヴォーカルトラックを作ろう。」とかそんな事は考えない。ただメロディーを作って、それで曲って自然と出来ていくんだ。
ちょうど"Who’s afraid of 138?!"っていう新しいレーベルを始めたんだけど、今実際にBPM138の新しい曲をいくつか作っていて、それに加えていくつかのヴォーカルトラックも作っているし、アップリフティングトランスももちろん作っている。つまり僕にとっては、これだけを作りたい!っていうのは無くて、本当に僕はただ面白くてエキサイティングな音楽を作りたいって思っているだけなんだよ。今までに一つのジャンルに絞って考えた事は無いんだ。それってちょっとつまらないでしょ?僕はトランスを愛しているし、トランスは僕の魂そのもの。だって、自分のラジオショーにA State of Tranceって名前を付けているくらいだよ?(笑) 音楽っていうものは常に進化し続けている。僕は同じ事を繰り返していくような事はしたくないし、一つのジャンルに囚われていたくない。自分自身を興奮させてくれる音楽しか僕は作れないね。
例えば”Intense”って曲だけど、この曲の背景にあるアイディアは6つの異なる音楽を取り入れる事だったんだ。クラシック音楽のヴァイオリン、ダブステップ、ブレイクにDaft Punk的な音とかね。でも、こういった異なるパーツがいつもトランスとして出来上がるんだ。とまあ、これが”Intense”の背景にあるアイディアで、うまくいったと思っているよ。僕はいつも色々なジャンルを実験してみたいんだ。毎日ステーキ食べていたら飽きちゃうでしょ?サウンドを変えてみたいし、新しい技術にも挑戦したいし…これって自分自身に向けてのメッセージでもあるんだよ。僕は新しいプラグインや新しいシンセサイザーで実験したり、新しいサウンドを発信し続けるべきなんだと思うんだ。みんなにいつもフレッシュな音楽を届けられるようにね。
Panta Rhei. 「万物は流転する」ギリシャのヘラクレイトスの言葉だよ。移り変わっていくってことさ。
※1 テックトランス: テクノの持つ要素やリズムパターンを取り込んだトランスの事。特に2004年頃、Marco V、Marcel Woods、Sander van Doornらがプロデュースし、Armin、Tiesto、Paul van DykといったトップDJが好んでプレイした事により流行が生まれ定着した。
※2 アップリフティングトランス: ユーフォリックトランス、エピックトランスという言葉に置き換えて現在使われている。幸福感や恍惚感が強くトランスの本来の要素を多く含むトランスの事で、現在はbpm 138前後のものが主流。Arminがセットの後半でプレイするほか、Aly & Filaが現在アップリフティングトランスシーンを牽引している。
※3 トラウス: 語源はトランスとハウスの中間の音の事を指し、2010年前後から使われ始めた。正確にはトランスとEDMの中間の音をトラウスと呼ぶ。代表的なDJはAndrew Rayel、Dash Berlin、Gareth Emery、MaRLoなど。
※4 “Who’s afraid of 138?!”: 2013年に始動したbpm 138前後のトランスをリリースするArmada内のレーベルの1つ。現在のメインストリームのトランスはbpm 130前半であり、世界的なトランスブームが起こった2000年前後のbpmへの原点回帰の動きも強まっている。
●問22
TFJ:
“Blue Fear”や”Shivers”といった過去の楽曲と”Intense”や”Eiforya”といった現在の楽曲を比べると、全体のスタイルがかなり違うように感じられます。この進化からみて、どのようなトランスリスナーの好みの違いがみてとれますか?
A:
うーんどうかな。だって”Shivers”は”Blue Fear”とかなり違うし、”Blue Fear”は”Yet Another Day”ともかなり違う。”Yet Another Day”は”Burned With Desire”や”Drowning”とも違うでしょう?さっきの質問でも答えたように僕はただ面白い音楽を作ろうとしてるんだよ。僕にとって、例えば”Communication”と同じシンセサイザーを使ってまた同じような曲を作ることって簡単だよ。だけどそれって…なんか正しいとは思えないんだ。創造的にひらめきを得られないっていうか…。
7分の”Intense”を創り上げるのにはほぼ2年間かかったよ。Miriのヴァイオリンを録音してメロディーを書いて、曲の構成を考えて…って凄く大変だったんだ。でもそういう新しい事に挑戦するのって創造面でとても刺激的だよ。時にはファンが僕の試した新しい事をよく思わないこともある。 だけど時にはファンが「うわーすごい!このGaiaの新しい”Empire Of Hearts”最高!」とか言うこともあるし、中には「これこそ本物のArminの音!」とか言うファンもいるんだよ(笑)。
僕は自分で楽しむために音楽を作っているから、毎回同じことを繰り返したくないんだ。中には同じキックドラムを使って、いつもBPM 138で、同じシンセサイザーで、いつも同じようなブレイクダウン、みたいなDJもいる。全然悪い事じゃないんだよ、批判しているわけじゃない。ただ僕が言いたいのは、それは僕にとってはつまらないってこと。僕は常に進化していきたいんだ。
●問23
TFJ:
将来、お子さんのレミーやフェナがDJになりたいって言ったら、あなたは認めますか?
A:
うん、無理矢理やらせたりはしないけど、僕は認めるね。人として人生の中で一番素晴らしい事って「自分自身」になる事だと思うんだ。これは君にも、インタビューを読んでくれている人にも、誰にでも言える事だと思うね。人はみんな訳あってそれぞれ違うから、僕は子供の「自分らしさ」を尊重して育てていきたいな。僕は子供たちの保護者であり、彼らの世話をしなくてはならない。けど、子供たちには彼ららしい道を進んでもらい、「自分自身」も自分の意見も持つ、そんな素晴らしい大人になっていってもらいたいな。
人生(もちろん音楽を製作すること以外でね)で最も素晴らしいことの一つが子供の成長を見守ることだと思うんだ。フェナが生まれた時、フェナはもうフェナの性格を持っていて、レミーとは明らかに違っていたんだよ。それが分かった事は素晴らしかったね。彼らが彼ららしくなっていくのを見る事って本当にすごい事だよ。本当に人生の中で最も素敵なことの一つだね。僕は絶対に子供に何かを強制させるような事はしないけど、もちろん正しいしつけはするよ。例えば、人に暴力をふるっちゃいけないとか、悪い事をしちゃだめとか…当然だよね。でもそれ以外はね…DJや音楽を作ったりする事に熱中するならば、そりゃあ僕は彼らに道案内はするけれど、決して彼らに強要させることはないね、絶対にね。
●問24
TFJ:
日本ではここ最近DJの数が非常に多くなりました。一方で、DJを職業としている人が非常に少ないのが日本の現状です。これには、日本にはDJ兼トラックメーカーである人が絶対的に少ないというのが原因かと感じています。オランダにもトラックメーカーが非常に少なかった黎明期があったかと思いますが、彼らはどのようにしてブレイクスルーを起こしていったと考えますか。
A:
音楽制作のためのルールってどこにもないんだよね。今ってほとんどのプロデューサーがDJをするじゃない。だけど元々はそれって別々のもので、今ではそれが一つになっている。今でも覚えているのは、DJ Jeanがアムステルダムのclub iTでプレイしている時、5人のオタクっぽい見た目の男たちが、彼らの楽曲を自らプレスしたダブ・プレートを渡すために、Jeanの後ろで待っていたんだよ。DJとプロデューサーは別だったのは明らかだね。だけど今ではプロデューサー=DJ。これは完全に文化の変化だと思う。みんな昔より自分の曲をかけるしさ。
※DJ Jean: オランダの有名なハウスDJ。1990年代中盤から活動している。
●問25
TFJ:
あなたの母国オランダではシーンが非常に発達していますが、そこにはあなたのこれまでの活動が大きく貢献しているかと思います。オランダがダンスミュージック大国となり得たことについての見解を教えていただけませんでしょうか。
A:
一番大きな理由は僕らみんなダンスミュージックを聴いて育ってきているからかな。オランダにはダンスミュージックが至る所にあるんだよ。ラジオやディスコ、レコードストア、TVとか…それこそ80年代後半からね。90年代初めのオランダのダンスミュージックシーンはかなり大きくて、大きなレイブとかイベントもたくさん開催されていたんだ。
僕の学校の友達もダンスミュージックを聴いていたし、彼らはみんなミックステープとかターンテーブルを持っていてさ。かなり影響されたよ。ヒップホップが流行った時はヒップホップを聴いたしダンスミュージックが流行った時はダンスミュージックを聴いたんだ。友達が聴いていたものって影響されるよね。オランダのダンスミュージックカルチャーはかなり強いものだと思う。90年、91年には本格的なテクノがTOP40ランキングで1位だったんだよ。これってすごいよね。
●問26
TFJ:
日本でもあなたのようなトラックメーカーやDJになりたい人がたくさんいると思います。彼らの為に音楽をやる上で大事にするべきことや、アドバイスをいただけませんか。
A:
有名になる一番の近道は自分のトラックを作る事だね。Martin Garrixが良い例だよ。1つのトラックで彼はあっという間にスターだ。だからトップに登りつめるにはやっぱりトラックを作る事だね。
あと、もう一つ知っておかなくちゃいけない大事なことは、もし本当に有名になりたくて、みんなに知ってもらいたいっていうんだったら人と少し違う事をしなくちゃいけないんだ。例えばDeadmau5がいい例だね。ネズミの被り物でみんな覚えるじゃない。もちろん、彼の音楽は素晴らしいよ。だけど、ショーとかであのネズミ頭を見たらあれがDeadmau5だっていう事ははっきりとわかるでしょ。そのおかげでとても親近感が持てるんだよ。
他のDJの真似をするDJがとても多いけど、有名になりたかったらまず自分自身に問いかけてみてほしい。今のDJシーンに何を追加したいのか。君のアイディアは他の人達とどう違うのか、ってね。
●問27
TFJ:
あなたは音楽のキャリアの中で沢山の事を成し遂げてきました。今のあなたの夢はなんですか?
A:
また別のArmin Onlyを行う事だね、あとGaiaとしてのコンセプトのアルバムをいつか出したい。凄くやりたいけれど時間があれば、ってところかな。今でも僕はたくさんの夢を毎日実現しているんだよ。例えば今年はASOTをイベントからフェスティバルにした。これって4つ、5つのエリアをすべてASOTの名前で出来るって事なんだよ。僕にとって新しいステップなんだ。多分、僕が世界初の自分のフェスを持つDJなんじゃないかな。
自分だけでなく、たくさんのDJをステージに上げる事によって僕はトランスというジャンル自体を支えて、更にもっと大きく出来るってところにとても誇りを持っているんだ。そうすれば一つのサウンドに限られない、広いジャンルとしてのトランスをもっと認識してもらう事が出来る。W&WからDavid Gravell、Orjan Nilsen、MaRLo、Mark Sixmaって具合にBPM138まで上げていって、Simon Patterson、Aly & Fila、そしてBryan Kearneyの登場さ。みんなをステージに呼んで、観客のみんなに彼らのそれぞれの音楽を楽しむ機会を与える事が出来るんだ。それが最高!これがトランスなんだよ。僕にとってトランスって一つのサウンドじゃないんだ。特定のタイプのトランスしか好きじゃなければ、特定のステージに行けばいいけど、僕らは結局のところ大きなファミリーなんだよ。Trance Familyだろう?僕らはみんなトランスを聞いてアガって楽しむために集まっているんだから。そのコミュニティーの一部であることって素晴らしいし、僕はこういう事が出来るポジションにいる事にとても感謝しているよ。
●問28
TFJ:
2015年のご予定は?
A:
願わくは、2014年にかなり頑張った新しいアーティストアルバムのリリースだね。Gaiaとしてのツアーも沢山あるよ。ASOT 700 "Together"ツアーもあるし。もしかしたら新しいArmin ONLY showの準備をするかもしれないけど、わからないな。Gaiaのアルバムの制作も開始できたらとても素晴らしいかもしれないね。
●問29
TFJ:
またすぐ日本に帰ってきてくれますか?
A:
Ultra Japanに帰ってきたいね。だけど、何も決まってないけどね。あと、自分のスケジュールがその頃どうなっているのかわからないな。でも、今年がダメなら、多分来年かな。
TFJ:
去年のUltra Japanで沢山の人があなたを見たがっていました。
A:
うん、知っているよ。でも、1年前に発表されたモスクワでのショーに先にブッキングがあったからさ。
●問30
TFJ:
最後に日本のファンにメッセージをお願いします。
A:
アリガトウ ゴザイマシタ!
TFJ: 本日はいらして頂きありがとうございました。
A:
こちらこそありがとう。そして日本のファンのみんなありがとう!